さよなら、英雄になった旦那様 ~ただ祈るだけの役立たずな妻のはずでしたが……~
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さよなら、英雄になった旦那様 ~ただ祈るだけの役立たずな妻のはずでしたが……~

遠雷/とき間

歪んだ集団心理の異常さも描いてる

ネタバレ
2026年4月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小説サイトで連載を読んでいて1,2巻買いました
最初に出てくる都の人々って「ラウドマイノリティ」を描いているんだと思って読んでました
読者としては腹立たしいけど、歪んだ集団心理に陥った人々に主人公は誹謗中傷されている状態なんですよね
冷静な人から見たら理解不能な、行き過ぎてたりあきらかに間違った事を理由に思い込みで誹謗中傷の個人攻撃をして追い込んじゃう集団心理って
現実でもSNSとかで最近は目立ってきていて、辛い事件も起きていますよね
そういう歪んだ集団って声が大きくて過激なので、一部の声でも皆に言われてるみたいに当事者は感じるそうです。それはラウドマイノリティって名前がついていて、大多数のそうじゃない人は静かで無言なので気付かれないサイレントマジョリティと呼ばれているんだそうです
だから親友と会い心の余裕を取り戻した主人公が、都の大半の人は自分に見向きもしていないって気付く場面がちゃんとあるんだと思います
他にもいろんな人物の視点から、歪められた集団心理や裏に操ってる黒幕がいそうなことを読者が予想できる場面もあり
小説サイト版よりも追加もされてました
最近は現実でも過激な思想にのめりこんで異常なほど特定人物に対して攻撃的になってる人が増えてきてる
SNSが広まったせいで見えるようになってきたのかわかりませんが、
小説サイトで読んでた時よりも今はリアルに感じます

これだけ書かれてても背景が読み取れない人がいることにびっくりして久しぶりにレビューを書きました
2巻で王都の人達が後悔する場面があっさりしているせいかもしれないですが
そこは物足りなかった

一人称と三人称を交互に書いてあるので初めて読んだ時はとまどいました
読んでいるうちに視点の切り替えがわかりやすいので慣れましたが
同じような書き方を村上春樹が何かの本でやってるらしいですが珍しい気がします
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