STAYGOLD それから。
」のレビュー

STAYGOLD それから。

秀良子

日高の15年に祈りを。

ネタバレ
2026年4月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず一言、本当に最高でした…!( ; ; )
最終話に関しては滝のような涙を流しながら読ませていただきました。

【3巻】
噛み合わせられない思いを抱えながら、お互いが相手を大切にする方法を探しているように思えます。

コウのターンでは、自身の身勝手さ(気持ちを知ってて体を重ねた)で関係が変わり、もう元には戻れないことに涙するシーン。
きっと当時はコウなりに日高の思いに応えようとしてたのかなぁなんて思ったり。結果的に日高に深い傷を残してしまいますが…。

そんな初めて見るコウの姿に、健気にも友達に戻ろうとする日高。コウも日高もお互いが大切で、だからこそ余計に難しいんですよね。もどかしさを感じながら次巻へ。

【4巻】
とにかく結ばれて良かった…!
最終話のキスシーンでは、コウの温かい眼差しが日高への愛情を物語っています。恋する相手に向けるキラキラは、言葉で表すよりもずっと日高には強烈で。思わず宇宙まで遡っちゃいます。

その後のカットで日高は5年前のコウを目の前の彼に重ねます。そこで気づくのは、コウが5年前と全く同じ瞳を向けているということ。

おそらく、コウの日高を大切に思う気持ちは5年前から変わらずにあったのでしょう。
日高に「一生好きだと思う」と言われ、初恋を自覚するコウ。もともとの大切に思う気持ちに、様々な感情が上乗せされてやっと正解を見つけたような、そんな感覚でしょうか。
全巻通して、心理描写が本当に丁寧で美しいです…。

吉田さんのキャラもいい味を出していますよね。素朴で、人の良さが際立つ一方、BLにはあまり馴染まない外見やダサい所も描かれています。不器用でも真っ直ぐな愛情を向けられる経験は、自己肯定感の低い日高にとって大きな転換点だったのでしょう。

こうして、コウが世界の全てだった日高は「宇宙にはできればひっくり返ってほしくないし人生の答えはひとつではない」と考えられるようになります。自己犠牲ではなく、自分を愛した上で誰かを愛することができるようになったのですね…(T_T)

「人を愛する心」をもつ日高仁と、日高にとっての「光」であり「幸福」そのものである中山コウ。2人のそれからがいつまでも続きますように。

この作品に出会えたことに心から感謝です。秀良子先生、本当にお疲れ様でした!またどこかで後日談など見ることができたら嬉しいです✨
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