艶漢
」のレビュー

艶漢

尚月地

絵に惹かれて読み始めました。

ネタバレ
2026年5月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 内容的にはかなりマニアックでアブノーマルだと思いますが、昔話だと逆に女性を守るためという意味で女装で化かすというのは、ある意味護身術として当たり前だったのかなとか思いつつ読んでました。
とはいえ女性が負ける程の美貌の男の娘というのも微妙な気持ちになりつつ、歴史の勉強というか、昔からの人間の本質というか男性性の危うさを考えさせられる内容です。この本は女性も獰猛で危ないですが。。。

主人公はかなりのらりくらりの楽観主義ですが、そういう生き方をしないれば基本的に人好きでいたくても心の底では誰も信用してないと思うので、やはりそれを上回る体術か知恵か生き延びる方法がないと生きていけないというか…こういう人だからこそまた女性が甲斐甲斐しく世話焼くのかなとも思ったり…
兄の執着が凄いので、無関係のとこで危険とは無縁の生き方を望んでも結局厄介ごとに巻き込まれていくっていう。兄も相当心壊れてると思うので、そういった意味では女性性を信用しきれず、まるで恋人のように、弟であり妹であり、他者の愛情を疑い本当の愛情を求めて主人公に執着する気持ちはショタコン性というか近親相というか、肉欲の捌け口でもあり、というか…

面白いけど、結局近親相カンという言葉も実在するからあるわけで、そのくらい他者がいかに優しく見えても根本は私利私欲であり冷たく危険であり、支配欲は紙一重、ということなのかなと思います。

シスコン駐在巡査さんは短気なので、キレると面倒くさいですが、そういう誰かを謀る気持ちとは無縁の人だとも思いますので、そういう意味では詩郎のお気に入りの人ではあると思います。
私は警察といえば小火の通報の時以外は基本あまりいい印象なく、運転手時代もやたら若い警察官に目つけられてて、あまり好ましくないですが、この駐在さんは喧しいけど妹馬鹿で好感あります。笑。詩郎のが壮絶な生き方しているし、体術に関しては足元にも及ばなければ色仕掛けなんて武器にしたこともする頭もないだろうし、なんなら幼少から毒耐性つけられていてちょっとやそっとの毒くらいじゃびくともしない寧ろ毒ないと生きれません、という点で民として守る相手としては逆に守られてる方。と端から見てて思うんですが、なんだかんだ詩郎心配してるのも良いし、詩郎もそんな君を数少ない信用に足る人物の一人と認識してるんだろうなと思うと、いい関係性だなと思います。
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