1巻209、2巻207ページ。
キュートでポップな作風に特徴のある作者さん。私はその中にある純度の高いイノセントな毒っ気が好みな訳ですが、今作はその毒分量が非常に高い闇系です。待ってた!
昭和初期の日本が舞台、怪しい犬神系宗教の教祖である美少女・涙子と、その周辺で起きる事件、その事件を追う若い警察官・沢渡の物語。
レトロな雰囲気、番犬の居る洋館、ほんのり漂う百合、その他諸々いちいち好みでたいへんよろしいです。
そして、一番気に入っているのが、主役二人のキャラクター設定。涙子がサイコパス感あるのはもちろん良いんですが、それに相対する沢渡が、涙子の「同類」であるところが素晴らしい。正反対の立場にありながら根底に同じものも流れている、そういう関係性良いよねぇ〜〜〜!
あと、なんてったって「なみだこ」という名前が良い。「さくらこ」とか「みどりこ」とかの「子」が付く4音名って、すごくお嬢様感あってすごく好きです。
権力が絡む物語そのものも面白く、時代設定がなんちゃってではなくガッチリ年が特定できるので、この先どう展開するのか、第二次大戦が絡むのか、気になるところです。
〜〜〜〜〜
不定期連載なので刊行ペースが遅めですが、2巻が10話まで収録で、現在14話まで進んでおり、今年中には3巻が出て完結するんじゃないかとふんで購入。続きが気になる〜!
(連載中につきレビューは適宜変更)
2月に最終話が雑誌に載り、3月には3巻発売予定だそうですよ!楽しみです。
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