今いちばん更新を楽しみにしている作品です。
とにかくお話が面白いです。
仙人や妖怪のいる世界観のなか、色々過去がありそうな道士のリョンと、彼に拾われたジェ。
ジェは記憶もなく、そもそも人間でもない。
作品あらすじ欄が軽くネタバレしてくれていますが、最新話時点では、彼らの出会う事件を通して、2人の人物像や関係性が描かれつつ、過去が少しずつ明かされていくような作りになっています。
基本タテヨミは中華BL派で、韓ドラも一切見ないせいなのか、世界観や設定などが斬新で面白いです。
致しているシーンにやたらページ数を持っていかれることもないので、個人的にはそこも高評価。
つまり今のところBL感も薄いのですが、ジェのリョンへの執着描写がたびたびあるので充分に楽しめます。
量産型が多い韓国タテヨミらしからぬ個性的な絵柄はさることながら、漫画としての表現力みたいなところも非常に力量のある作家さんだと思います。
セリフやモノローグだけに頼らない心理描写と、ストーリーテリング。
また、タテヨミ空間を活かした間の取り方もお上手です。
ごく稀に、分かりにくい言い回しもありますが、セリフ回しのセンスが良く、輸入物で気になる翻訳も素晴らしい。
少し古めかしい言葉遣いが作品にマッチしています。
ジェの「そなた」呼びを採用された方、天才!と思いました。
先の方のレビューで、既巻数がけっこうあることを知り嬉しい限りです。
とにかく最後まで無事に翻訳発刊されることを切に切に!願っています。
好きすぎる作品は、逆に要点がまとまらず感想を書かないことも多いのですが、もっとたくさんの方の目に触れる機会の一助になればと思いレビューしました。
私見としては、私のような中華BL派の方にもおすすめです。