クラスの人気者サッカー部エース×友達ゼロ人地味健気の高校時代の初々しいピュアラブからはじまり、数年後は俺様ホスト×献身的地味美人の仄暗い共依存同居BLに.....！ 受けの陽平は複雑な家庭環境や過去の経験から自分の思いを伝えるのが苦手で、見ていてとてももどかしい.....！ 友達がたくさんいて順風満帆に見えた高校時代の稜も、実は人知れず悩んでいました。そんなときに出会った二人は、お互いに足りないものを補うように、偶然パズルのピースがはまるように、惹かれ合います。しかし、運命は二人を許してくれません。歪んでしまった二人ですが、心の中ではお互いのことを第一に考え愛しています。特に、一見俺様ホストに見える稜ですが、不器用なだけで実は優しい！

初コミックスながら、画力とストーリー構成、心理描写が秀逸です！ さらに濃厚な濡れ場、特に体液の描写が魅力的。ストーリー、画力、エロと三拍子揃っていて、読後は胸がいっぱいになる傑作です♡

＜あらすじ＞ 家にも学校にも居場所がなく、いつも一人で過ごしている高校生の陽平。そんな時、同級生でサッカー部エース・稜と出会い、二人は次第に惹かれ合うが…。ある事故を機に、二人の関係は大きく変化してしまう事に。それは、数年に及ぶ歪んだ純愛の始まりだった――。“家事、送り迎え、そしてセックス。稜の望む事は何だってする――すべては、稜と一緒にいるため”ストーリーテラー・西本ろうデビュー作。

書店を舞台に3カップルの恋模様が展開されるオムニバス形式の作品。どのカップルもピュアで可愛く、キュンキュンが止まりません！ お話の主人公は三人とも恋に臆病なおじさん(?)書店員なのですが、彼らが年下の真っ直ぐな想いに惹かれて一歩踏み出す勇気をもらう.....そんな年の差ならではの関係性が素敵でした。
特に気に入ったのは28歳の書店員と男子高校生のカップル。頭を撫でられてドキドキしてしまったり、何気ない時間が楽しみだったりとひたむきな恋心を募らせる高校生・健太郎がとにかく愛しい！ そんな健太郎に段々惹かれていく書店員の樽谷さんも28歳とは思えないくらいピュアで.....。健太郎の想いに気付いてからの赤面ぶりがたまらなく可愛かったです！！

絵柄も手描き感があり、ほのぼのとした空気がより伝わってきます。恋の眩しさやときめきがぎゅっと詰め込まれた一冊。こんなキラキラした恋をしてみたい！ とすごく羨ましくなってしまいました！

＜あらすじ＞ ある日、書店員の樽谷は高校生の健太郎に入院中の友達のために何かおすすめの小説がないか質問される。これをきっかけに、彼が書店に来るのが生活の一部かと思ってしまうほど親しくなるが、突然予想もしなかったことを言われ.....。爽やか運送業者×超奥手書店員、人たらし書店員×不器用な書店営業のお話も収録。

クールなデザイナー×熱血女好き上司のオフィスラブを描いた本作は、カップリングに対する読み始めの印象と読了後の印象が全く違う、異色のBLコミックスです！
“女性に嫌われる上司”をそのまま体現したような受・徳良は、初っ端からウザさ爆発のイヤなキャラ。化粧品会社が舞台にもかかわらず、女心を理解していない発言の連続に、読んでいてイラっとする方もいらっしゃるかもしれません。しかし、物語が進むにつれて、仕事に対して努力する姿や今までの恋愛で味わったことのない攻・滝川への執着心が見えてきて、だんだんウザキャラにも愛着がわくように.....！ 気付くと徳良のトリコになっているはず！！また、攻の滝川も、ミステリアスなキャラクターだけでは終わらない、一癖あるキャラクターが魅力的。ストーリー後半では変態な一面も現れて、前代未聞の××プレイも.....♡

「嫌い→好き」という心理の変化が自然に起きてしまう、加藤スス先生の手腕が堪能できる作品と言えるのではないでしょうか！

＜あらすじ＞ 化粧品会社デザイン部門で働く滝沢含むデザイナー陣の悩みの種は、営業部出身のザ・体育会＆リア充系上司・徳良。 無理難題を悪気なく押しつけ、飲み会では理想論を熱く語る…。そんな徳良に滝沢は、イラだちを募らせるばかり。 しかも飲み会後、「男は全員参加！」と無理やり風俗に連れて行かれてイライラは頂点に。 頑なに帰ろうとする滝沢に、徳良は「セックスは大事だぞ！」と勝手に盛り上がり先輩風を吹かせるが、ついに滝沢の我慢も限界に…。 「そこまで言うならどーぞ教えてくださいよ、先輩」 クールな年下デザイナー×営業マン系ちょいウザ上司のスキャンダラスなオフィスラブ！

「健気なビッチ」このワードにビビッときた方は、是非一読をお勧めしたい作品！ というのもこの作品、寒がりを理由に、体温の高いオカン攻め・南に身体を温めてもらう一途な受け・相川の愛らしさが爆発しているのです.....！！
南から見ると、相川は何考えてるのかよく分からないミステリアスな男の子に感じられます。ですが、実は相川はひょんなキッカケから南のことをずっと好いていて、「温めて？」と誘った直後、手にお守りを握りしめて緊張しているというキュートすぎる一面が！ ビッチで色気ムンムンな表面と、健気なかわいい裏面のギャップにノックアウト間違いなしです。
冬限定の関係に思い悩む南にじれじれし、どっからどう見ても両想いなのに肝心なところで臆病な相川に、思わず悶えること必至！ そんな切ない両片想いを経たからこそ、結ばれた後のラブラブを満喫する2人に感動もひとしおなのです！ 思わず「良かったね.....！」と親のような目線で読んでしまいます(笑)
はいしま潮路先生の丁寧かつマシュマロのような甘〜い絵柄が、作品と絶妙にマッチして癒し効果抜群なので、疲れたときなどの一服にオススメの一作です♪

＜あらすじ＞ 去年の冬、極端に寒がりな相川に「あっためて」と言われ、冷たい肌にふざけて触れただけなのに、歯止めがきかず一線を越えた。ずるずると続いた関係は春の訪れとともに収束。残されたのは友人をズリネタにしてしまうようになった自分だけ。普通の友人に戻ろうと欲望を抑え込む南。そして、今年も冬がやってきた――「今日さ　お前んち　行ってもいい？」

「出会ってすぐひとめぼれ→仲を深める→カップル成立」という流れは、BLに限らず恋愛作品の王道な流れの一つといっても過言ではありませんよね。本作は、そんな王道の流れに一石を投じる一風変わったひとめぼれBLです！
まず、かわいい顔した受・塩田くんは、顔面凶器な攻めの猛虎に出会いがしらから強烈なパンチをお見舞いします！ 実はこの塩田くんは、超ド級のツンデレ。猛虎の顔が超絶好みで、顔を見ると恥ずかしさで思わず殴ってしまうというハチャメチャなキャラクターなんです(笑) パンチ力だけでなく、猛虎と対峙したときに見せる照れ顔の破壊力も半端ではない可愛さ！ そんな表情に、同じく塩田くんの顔がツボな猛虎の心臓も破裂寸前になってしまいます！ そんな二人のドキドキ感が伝染し、読者も胸キュン待ったなしですよ！！
猛虎はただのヤンキーではなく、思春期真っただ中の愛らしさとちょっぴり強引な男前さを兼ね備えたイケメンで、ツンツン通り越してバーサーカーな塩田くんとベストマッチング！ ストーリーの随所にクスッと笑える部分が散りばめられ、軽快なテンポで読み進めることができるラブコメディです♡

＜あらすじ＞ 金髪ピアスに長身、そして顔が怖い高校生の西門猛虎。本当は普通でいたいのに、絡んでくるのはヤンキーばかり。そんな猛虎の前にどストライクのお相手が現れた! カワイイお顔の塩田くん。AVなんかよりぜんぜんエロい、塩田くんの夢ばかり見る猛虎。目を潤ませて、べとべとで顔を真っ赤にして、「たけとらぁ」と名前を呼ばれて…「別にオレ、ホモちゃうし!! 顔がかわいいから男でも構わんとかちゃうし!!」男に恋したことを戸惑う、悩めるヤンキー猛虎。現実は夢よりもヤバい!?

フラれた悔しさをバネに、ダイエットを成功させた“おにくちゃん”が超絶イケメンに変貌し、好きな先輩・千明との恋を成就させる物語。表紙だけで見ると、高慢な攻←←←ビッチ受という相関図に見えますが、実際は攻・煌の愛情度が非常に高く、健気な愛に読みながら思わず応援してしまいます！
煌はイケメンで家柄良しで、やや俺様なスパダリ属性ですが、ピュアで素直な性質でもあり、完全無欠な攻様では味わえない、可愛さとカッコよさが同居した新生スパダリといえるキャラクターなのではないでしょうか！ 受の千明もただビッチなだけでなく仄暗い過去があったり、表に出さないけれど煌に対して一途な一面があったりと、魅力たっぷりなキャラクターです！
作中は主に煌視点で物語が進んでいくのですが、最後には千明視点のお話も織り込まれています。煌視点のコメディタッチなストーリーと、ほろ苦い千明視点のストーリーのどちらも味わうことができ、まるで上質なチョコレートを食べているような満足感と余韻に感じ入ることができますよ♡

＜あらすじ＞ 竜ヶ崎煌は、太っている自分を“おにくちゃんと”呼んでくる高校の先輩・柊千明のことが好き。しかし卒業式の日あっけなくフられてしまい、ダイエットを決意する。スリムな大学生になった煌は、ひょんなことから千明と再会。しかも、千明がデブ専だと判明！　実は両想いだったが、とある理由で告白に応えられなかったのだという。晴れて付き合い始めたものの、また太って欲しいとお願いされたり、さらに千明の薄暗い過去を知る元カレが現れて.....！？

優しさと恐怖、トラウマ、痛み、執着。この作品を読んでまず上がる言葉はこんな感じでしょうか。重めな設定と内容に黒い興奮を感じてしまうこの作品ですが、「読んでよかった.....！」感は正直とっても最高です。冒頭の緩やかなテンションとは一変、中盤からの展開にはゾクゾクが止まりませんでした。
上影森の表情がコロコロ変わるのに、それを自然に描いているのがスゴイ！！最初は優等生、実は不良、そしてトラウマに怯える姿.....。いくつもの顔を持つ彼ですが、お人好しで心から純粋なヤンキー・唐竹と共に過ごすうちに段々と彼の本当の心が見えてくるのがとてもあたたかい.....。しかし一変、転校生であり上影森の過去の知り合いの道生の登場によりその関係が急激に暗く重いものになっていきます。お人好しヤンキー・唐竹とワケあり優等生・上影森、そして上影森に異常に執着を見せる転校生と、唐竹を彼の知らない所で支える幼馴染。その四人の想いと執着、そして過去が混ざっている.....歪みつつも至高の関係性を感じました。表題作のメインの二人だけでなく、転校生＆幼馴染のストーリーもしっかり掘り下げられているので、最後まで興奮冷めぬこと間違いなし！！ 同時収録での二人の関係性が絶妙なので是非読んでみてその良さを感じてほしいです。

＜あらすじ＞ 「…また　仲良くしよーよ？」 完璧な優等生を演じる上影森の本性を偶然見かけてしまった唐竹は、そのギャップから彼に興味を持つようになる。一方、過去にトラウマを抱える上影森は、唐竹の純真さに苛立ちをおぼえるものの、次第にその温かさにほだされていく。しかし、転校生・道生の姿を見るなり、上影森の様子は急変し――…？

読み終わった後の心に残るエグみがすさまじかった.....。色々な意味で“衝撃的”な作品でした。キラキラしたイメージのアイドル作品ですが、これは全く違う芸能界の闇の部分を描いた作品です。
顔だけのアイドルだと言われるミューをセンターにする為に身売りしていた純。グループに迷惑をかけたミューは事務所側から純とのセックスを強要されます。ミューは純に対して純粋な憧れを持っていたので、泣きながらセックスするシーンは本当に読んでいて悲しかった.....。絶望と悲しさがつまった表情に先生の画力のインパクトが直撃。とても印象に残っています。さらに絶望はここだけではとどまらず！？営業がメンバーにバレたことによるグループの崩壊、引き抜きに合うメンバー、事務所の検挙.....。ここまでやるか！？というぐらいにエグイ連鎖が続きます。妙に生々しい展開とどす黒い感情がかなりリアルで、読んでいてゾワッとしました。何もかも失った彼らが最後に選んだ道とは――。人によっては「これで良かったのか.....」と思うようなラストですが、「枕営業」が繋いだ二人がどのような未来を選んだのかを見届けてほしいです。

＜あらすじ＞ アイドルグループ“PORALIS”に所属するミューと純。下積み時代からともに過ごした二人は互いに強い憧れを抱いていた。デビューが決まり、センターに抜擢されたのは甘いルックスが売りのミュー。“顔人気”と揶揄されながらも必死で努力していたことを知る純は、一緒に喜んだ。しかしその裏で純がミューをセンターにするために枕営業をしていたことがバレてしまい…