やっぱり魅力的な男性を描かれる。
そして、ヒロインも素敵で、そして頑なに関係を発展させない、悲しい秘密が辛い。
娘が可愛らしい。仕事に忙しいパパの居ないときの、一人父娘芝居が涙を誘う。
どんどん好きになっていく二人が自然に出ていた。
どうして言ってくれなかったんだ、男性はそう思うのだろう。
でも、女性としてはなかなか言えなかった、人に拠るのだろうけれども、ヒロインには言いにくいことだった。
こういう話は、男性の器を、前半のうちでたっぷり見せつけないと、読者的に合点が行かないが、その点、橋本先生は包容力のある男性を描かれるので、想定外な転がりかたをせずに着地。
安定の一冊。
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