作画や、キャラクターの好みを越えて面白い物語でした。この表題を額面通りに受け取るならば、その言葉は「愛している」で間違いないところでしょう。けれど、この物語では それ以外のところで「愛」の言葉や行動についてを教えてくれていると感じました。H
Qでは、マシンガンで発射されるが如く「愛している」が溢れていますが、どの物語を読んでも 言葉だけでハピエンなんてことは有りません。「愛」って何だろう、離婚によって自らが与えた愛を踏みにじられたヒロインダニーが悩んだように、それは溢れてくるもので 思ってしまうもの、そして相手に伝えるためには それを裏付ける行動が必要です。どうやら私はヒーローニックにかなり同情してしまったようです。なぜなら、愛情を示す行動を教えてくれる最初の先生となる親に 基礎となる表現方法のそれを与えてもらえなかったから。親を反面教師としたとしても こればかりは映像や小説から学んでも、実際に自分自身が体験しなければ反映されません。頭を撫でられて「可愛いわね」と言われたことに喜びを感じれば、相手の頭をなでなでしたくなるというインプットという具合に。物語の中にはそれが有る。随分と生々しいSXシーンも良い効果を齎しています。行為そのものではなく、事後ダニーを通じてどうすると彼女が喜ぶのかを学んでそれを彼女に施すというステップが見えて可愛いじゃありませんか。そして究極の「愛」を作り上げる階段の前に彼は立ったのです。愛するものと一緒の未来の為には、彼は彼自身を知らねばならなかった。けれど、それはダニーが教えてくれた。愛と共に。彼は言っていました「努力で出来ないものは無理だ」、でもそれは努力なら出来るという事。ようやく言える言葉 「愛している」 最大重量です。見えるようです、将来彼の親との同居で 嫁姑問題で 彼が板挟みになる姿が(笑)でも彼は努力で乗り越えます。当然嫁の味方です(笑)でも彼は生まれてくる子供が女の子だとどうして分かったのだろう。
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