こんなプロポーズ素敵と思う人にはいいかもしれない。
HQはまず、なんちゃって中東だとの認識。
しかし、この中東もの、より嘘臭さが増えている。
そして、童顔過ぎてその上やることも考えることも幼い。彼の地元の国にいるというのに背景にら
しさがなく、人物が一人相撲しているように動く。
HQのもうひとつの典型、秘書が上司に恋してる話でもあるが、ストーリーにひねりが無さすぎているため、求婚までのドラマを見届けた感覚が盛り上がりにくい。絵でせめて入り込みたかった。
本作の特徴らしい特徴と言えばプロポーズのシーンだろう。
はいというかどうか自信があっても絶対でもないことにそうしてしまうんだ、とか、前もって行うべきことは描写されないけど、手順はよかったんだろうね?とか、あれこれ余計な老婆心が入り込んで、私には、それ自体への戸惑いもあった。
ストーリーの中でヒロインがその舞台装置を受け止めているのだから、外野の私は飲み込むこととしても、饒舌なプロポーズの言葉のほうでも、エンディングに差し掛かったとの認識でいるこちらには、言葉が一人歩きされて、心に入ってくれなかった。
短い長いの次元ではない。申し込む男性側でもこういう現場は慣れているはずのない一生のうち何度もないイベント。緊張を見せなかったとしても、それでも、どこか余裕がないはずなのに、このストーリー、王子の科白は本心かもしれないけれどスラーッとやり過ぎていて、リアルなものという空気を感じ取れなかった。
親や公的諮問機関的に関係のない「リスト」がそもそもピンとこない。そのリストなるものをめぐって話が進行しようとなる度毎に終始「?」が付いて回った。
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