三月えみ先生の作品を初めて読んだのがこの作品でした。レビューがかなり遅くなってしまいました。
この作品は読者から見える登場人物の気持ちの動きが何重にもトラップがあり、これを纏め上げる先生は流石だなと思いました。また、登場人物が天文好きの設
定で、天文現象とストーリーが絡めてある所が凄く面白いです。ううむ、人間関係も天文現象も本質のところでは同じ様な事が起きているものなのかも…とよく分からない事を考え始めるくらいにこの作品が好きです。高校の文化祭をきっかけに物語が始まるというところも尊くて、初めてこの作品を読んだばかりの私は好きすぎるあまりストーリーに美しさを求めすぎていたのか、すれ違いのきっかけが腑に落ちませんでした。でも何度か読む内にそもそもすれ違う時っていうのはこういうものなのかも…好きすぎて腑に落ちないのは本末転倒だわ…このままでは私の気持ちがこの作品とすれ違いを起こしてしまうわ…とわれに返ったので星5つです。
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