ドミノ・ブラックは秘密機関〈シャドー〉の有能な工作員だ。天涯孤独の彼女にとって〈シャドー〉は家族も同然であり、これまで上からの命令はすべて完璧に遂行してきた――暗殺も含めて。だが、今回だけは少し様相が違ってきている。ドミノはとまどっていた。シカゴで人気を誇るクラブのオーナー、ルーク・ブラスコに近づき、彼にかけられた嫌疑の真相を探ってはみたものの、何一つ証拠が出てこないのだ。彼が軍事機密の売買にかかわっているとはどうしても思えない。だけど……ルークと熱い一夜を過ごさなかったとしても、はたしてそう言いきれるかしら?任務のタイムリミットはあとわずか。ドミノは密かに決意を固めた。★サスペンスタッチのロマンスを得意とする人気作家、ジュリー・E・リートの新作が、ハーレクイン・アフロディーテから初登場です。息もつかせぬ衝撃の展開で、最後まで目が離せません!★