「ぼくと結婚してくれないか?」ブルックは、マットの言葉に唖然とした。結婚したい独身男性ナンバーワンと言われている彼なら、いくらでも女性が寄ってくるだろうに、なぜ私に?聞けばマットは、病気の祖母を喜ばせるために少しの間だけ、婚約者を演じてくれる女性を探していると言う。しかも億万長者の彼の財産を狙わない女性がいいらしい。マットの懇願に負け、ブルックは一時的な婚約に同意した。だが、ことはそううまくは運ばなかった。婚約に大喜びしたマットの祖母にせかされ、二人はどんどん挙式の準備を進めるはめに陥ってしまう。そしてブルックは、恋人のふりをするうちに、本当にマットに恋してしまった。