数年前の雪の夜、唐馬恭一は道端で全裸の子供を拾った。知り合いのヤブ医者に見せると、彼はその子を半陰陽と診断し、これだけ完璧に両性を兼ね備えているのも珍しいと言った。やがてその子は咲也と名づけられ、ヤブと恭一が面倒を見る事に……そして咲也の妖艶さに惑わされたヤブは、ある日咲也に襲い掛かり、それを目撃した恭一もまた、咲也の虜になっていった。恭一やヤブ医者と獣のように交わっては、飽きるとどこかへ消えていく、咲也。だが男たちを惑わせ、ただセックスに明け暮れるだけに見えた咲也には、その身体以外にも大きな秘密があった。