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禽獣の系譜 上
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禽獣の系譜 上

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作品内容

北日本を支配する木賊組。組長のひとり息子だが、暴力を嫌う孤独な17歳の少年、木賊烈は、組の若頭でその狭義を慕われる黒羽周次に、憧れにも似た思いを抱いていた。だが、父の突然の死により、義母との確執や組員の烈への邪な欲望、血で血を洗う抗争が絡み合い、金と権力をめぐる男達の世界へと、烈を巻き込んでいく…。衝撃の「極道」小説!

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  • 禽獣の系譜 上

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    北日本を支配する木賊組。組長のひとり息子だが、暴力を嫌う孤独な17歳の少年、木賊烈は、組の若頭でその狭義を慕われる黒羽周次に、憧れにも似た思いを抱いていた。だが、父の突然の死により、義母との確執や組員の烈への邪な欲望、血で血を洗う抗争が絡み合い、金と権力をめぐる男達の世界へと、烈を巻き込んでいく…。衝撃の「極道」小説!
  • 禽獣の系譜 下

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    あの「渋谷抗争」から2年が過ぎた。20歳になった木賊烈は大学に通い始め友も得る。黒羽周次も青龍会の頭として、鵙目夏彦を右腕に、広域暴力団天堂会の巨額な金を動かし、多くの男たちの絶大な信奉を受けていた。深く結ばれた列と黒羽だが、黒羽に偏執思いを抱く赤木や、烈を諦めきれない平山が現われ、烈はさらに「極道」の世界に絡め取られていく…。

レビュー

禽獣の系譜のレビュー

平均評価:4.9 8件のレビューをみる

最新のレビュー

  • (5.0) 壮絶なヤクザもの
    pirikawakkaさん 投稿日:2024/1/31
    【このレビューはネタバレを含みます】 とても哀しいお話でした。最後は烈の自死で終わりますが、読み返してみると、周次が死んで息子が現れてすぐに農薬のフリがあって、ああ、もうここから周次の元へ行くつもりだったんだなと思うと胸が苦しくなります。周次が生きていれば、烈の将来への希望が見える展開だっただけに、物語だと分かっていてもとても悔しいです。様々な人間を惹きつける周次の魅力が招いてしまった事、しかも烈を護るために平山の居場所を聞くために…久々に重いストーリーで引きずってますが読んで良かったです。 続きを読む▼

高評価レビュー

  • (5.0) スゴイ!最高に劇的。。極道映画のよう。
    lvivさん 投稿日:2017/3/23
    【このレビューはネタバレを含みます】 表紙が損してるー! が、挿絵もないので無視して読めるので大丈夫! 作品自体古いようで、ケータイもない時代背景だから20年以上前の作品でしょうが、お話は読んでて全く古さを感じません! 超ドシリアス! 主人公が周囲に比べて弱弱しすぎ、切なくて痛々しい。。 後半、怒涛の展開。。 ラストまで心が痛かった。。 その後の話がすっごく読みたかったのですがー。。 黒羽と鵙目(現在9巻)。 てっきり本作の主要人物と同じ苗字で極道だから、スピンオフかと思い、喜んで読み始めたら。。 アレ?? なんかチガウ! 3巻まで読みましたが、今のところ関連がまったく見えない! しかもアホな脇役もいるせいか本作とは全く作風の違い、コメディぽい展開も。。 ひどいー! 詐欺だ! なんで同じ苗字使うかな?? それともこの後でつながりが出てくるのか? (まー、黒羽と鵙目のグチはおいといて。。) 本作は、最高に良かったです! ラストがいかにもな幸せハピエンではないですが、主人公にはこれが幸せなのでしょう。 ストーリー重視のキツイ展開もありな重い読み応えが好きな方には、激オススメです! 続きを読む▼
  • (5.0) 愛の讃歌
    asuntaさん 投稿日:2023/8/22
    【このレビューはネタバレを含みます】 言葉にできない…、この持って行き場のない気持ちをどう処理したらいいのだろう。 どシリアスな任侠BL、甘さも余計な心理描写も一切なくストーリーに忖度もない。だけど、それこそが今作を不朽の名作、傑作に至らしめた所以だと思う。 悲惨な状況かつ衝撃的な展開に何度も胸が締め付けられますが、とにかく烈が望んだことは自分の居場所だった。愚かに見えても蔑まれても誰かのそばにいたいと烈の全てで訴えているように感じました。 文中で烈が気に入っていた「愛の讃歌」、読後に聞いたらストンと腑に落ち泣きました。ずっとひとりぼっちだったけど、最後は待ち焦がれていた居場所を得た。2人にとってはこれが最善の形だったのかもしれません。 この作品を描ききって下さった先生に感謝します。気持ちが昂り痺れました。タイトルも秀逸!最高です。 続きを読む▼
  • (5.0) 忘れられない作品
    じゅんさん 投稿日:2020/10/3
    学生時代、それこそ20年以上昔に読みました。今までかなりの量のBL作品を読みましたが、ふと読み返したくなる作品の一つです。 重苦しい内容ですし、今とは時代が違うので若い方に受けるのかは分かりませんが、極道シリアス好きな方には刺さると思いま す。ただしハピエンではないので地雷のある方は避けた方が良いかも…。 紙の本は手放してしまったので、電子書籍として再び読めることに感謝をしつつ、また花郎さんの世界にひたってきます。 もっとみる▼
  • (5.0) むかし読んだ本
    さわらさん 投稿日:2020/5/26
    【このレビューはネタバレを含みます】 購入したのは石原理さんの表紙絵のものではなくて、ハードカバーで挿絵なしの方でした。一時期ハマりました。極道ものでは、この作品が一位をキープしています。極道の父を持つ主人公(美少年)が、父の死を皮切りに運命が大きく動いていくストーリー。最愛の人(←極道)が車ごと爆死してからはかなり辛いですが、書ききったなあと良い意味で溜息と、悲しさがしばらく続きました。 ユルい極道ものがダメな方にはおススメです。 続きを読む▼
  • (5.0) 不朽の名作です!
    めぐさん 投稿日:2015/9/22
    何年ぶりかに読みましたがいつ読んでも心をグラグラ揺さぶられハンカチなしでは読み終えられません。BL小説といっていいのかと思うほどストーリーが素晴らしくこれを越えるインパクトの小説を知りません。内容はかなりハードでシリアス。ヤクザの世界が舞台 のお話です。烈の周次への強い思慕がとても切なく胸打たれます。ストーリーの進め方が素晴らしく最後まで一気に読みすすめてしまう1冊です。 もっとみる▼

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