よしもとばなな氏、小川洋子氏、角田光代氏のデビューに文芸誌編集長として立ち会った著者。職を辞した現在も大学、カルチャーセンターにて「小説の書き方」を教える著者による実践講座。実際に著者が受け持つ講座では、新人賞を受賞する作家も生まれている。本書では、執筆テーマの決め方、全体の設計図の描き方、魅力的な書き出しとは、人称をどうするか、いきいきとした会話文にするためには、など具体的に伝授される。また、著者は、美しい小説と正しい日本語は異なる、と言う。いい小説を書くためには、間口を広げてたくさんの書物を読むこともすすめる。小説家デビューしたい人はもちろん、人の心を動かす文章を学びたい人などは必読の一冊!