試し読みとかせずに、イラストとタイトルに惹かれ購入したのを覚えてます。精神的にも肉体的にも人としての尊厳を奪うそうとうな地雷表現があるので苦手な方は注意です。それでも、シリーズ全てを一気見してしまう、二人の結末を追ってしまう作品です。程度の
差はあれど、多かれ少なかれ人と関わって生きていく上で学生時代だけで無く、社会に出てからもヒエラルキーは存在します。生まれながらに弱者で自分は悪くないと殻にこもっていても、周りとの関係は改善されない、一歩踏み出す勇気を持って進んだ路。生まれながらにカリスマ性を持ってクラスのカースト上位にいる森尾。両片思いのすれ違いに歯痒くなりますが、お互いを許し、与え、理解するのに必要な時間でした。面白いとか、魅力的と言った表現を使う事に躊躇う内容ですが、やっぱり心に残る何かがあって何度も読み返し、都度、睡眠時間を削って一気見してしまう作品です。
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