主要損保の取組みと先端的研究が明らかにするERM経営の具体的メリットと定着・高度化の方向性
リスク管理を強化し、リスク量を抑制するだけが経営ではない。
いま金融機関が求められているのは、「各社の経営理念・ミッションなどを前提として、とるべきリスクと許容しうる損失を定め、健全性を確保しつつ収益性の維持向上を図り、企業価値の継続的な拡大を目指す経営」=Enterprise Risk Management=ERM経営
・国際的保険監督・規制と金融庁のERMヒアリング
・欧州保険会社の先端的経営モデル
・わが国3メガ損保グループの取組状況
・ERMの理論的背景とコーポレートファイナンスにおける位置づけ
上記を解説しながら、「日本の保険会社」が目指すERM経営の方向性を探る。保険会社の経営陣から管理職、若手社員に加えて、代理店、投資家、保険契約者を含む保険会社の全ステークホルダーがERM経営に対する理解(ERMカルチャー)を共有していくときに、最初に読むべき一冊。