「この山を治めている狼男という化け物さ」
天涯孤独の柿沼恵梨。建築デザイナーとして採用された職場では、雑用ばかり押しつけられ冷遇されていた。ある日、大きな商談があると言われ、いきなり山奥に連れていかれた恵梨は、白無垢に着がえさせられ『金脈が埋まっている』という伝説のある山のお堂に放り込まれてしまう。
そこで出会ったのは、美しいプラチナブロンドとギラリと野生的なかがやきを放つ黄金の瞳のイケメン男性・朔。黒絹の敷布に撒かれた大輪の花びらの上で、恵梨は一糸まとわぬ素肌をさらされて……!
「……恵梨、抱くぞ。さあ、俺の花嫁になれ」
いけにえとして差し出された恵梨は山神さまに抱かれて花嫁に!?