私たちの身の回りの製品には、「一体どんなしかけになっているの?」と思わず知りたくなるものがたくさんある。例えば電子レンジ。なぜ火を使わずに食べ物を瞬時に温めることができるのか。実はその原理は意外に簡単で「水の分子が揺さぶられて発熱する」ところにある。電波は、その動きをうながすために発せられているのだ。このように一見複雑な構造をもつように見える製品でも、そのおおまかなしくみは、小学校の「理科」程度の知識で充分対応できるものが多い。本書では、冷蔵庫、魔法瓶、ファックス、自動販売機、カーナビ、ボールペン……など、身近にある製品のからくりをクイズ形式で明らかにする。「電磁石」「空気圧」「遠心力」など、聞いたことのある言葉が多く解説に含まれていて、生きた「理科」の知識が楽しみながら身につけられる。普段は何気なく利用しているものの中に、思わぬ「科学」と「知識」が発見できる、驚きと感動がつまった一冊。