7200秒。レイプの時間。8年。数百のメールを交わした時間。16年。赦しにたどりつくまでの時間。過去と決別するために約束した9日間だけの再会――デートレイプの被害者と加害者が共著で綴る、衝撃のノンフィクション。
【著者紹介】ソルディス・エルバ(Thordis Elva)作家、ジャーナリスト、講演家。2011年より男女平等を訴える運動を開始、暴力防止の取り組みや学校における性教育の改革を政府から委任され、2012年には短編映画を制作し賞をとった。女性のためのシェルターを運営する委員会の代表を務め、男女平等やリベンジポルノといった問題について講演をおこなっている。演劇の学士号と編集・出版の修士号を持ち、これまで9本の脚本を世に送りだしてきたほか、性に起因する暴力を扱った2009年の作品The Plain Truth (A mannamali)で、アイスランド文学賞にノミネートされる。同国の2015年度ウーマン・オブ・ザ・イヤーに選出。現在はパートナーのヴィーディルと息子とともに、スウェーデンのストックホルム在住。トム・ストレンジャー(Tom Stranger)オーストラリアのシドニーを拠点に、ドラッグやアルコール依存、メンタルヘルスといった問題を抱える若者たちを支援する活動に従事する。社会学の学士号とユースワークの修了証明書を持ち、シドニー大学でカルチュラル・スタディーズの修士課程を修了。社会奉仕や野外レクリエーション、慈善活動、建築、ホスピタリティー産業など多岐にわたる分野でキャリアを築き、現在は造園師として働きながら、シドニー湾のそばで妻のキャットとともに暮らしている。本書から得るトムの印税はすべてチャリティに寄付される。【訳者紹介】越智 睦(Mutsumi Ochi)東京外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業。旅行会社勤務を経て、翻訳家の道に進む。