BL小説。ゆう先生、すごいな、ほんと。読み終わってやっぱり別格感がある。力ないと書けないよ、この構成。交互に4人視点で時系列がほぼ同時進行でお話が進むの。普通だったらこれは誰視点か、どの場面か分かりにくなりそうなのに、視点転換して地の文だけ
ですぐにそれがわかる。そいで人間関係図で全方位矢印が出てるのに、上下巻かけて最後はこれ、っていう収束に納得させられる。一直線の話でないのでもしかしたら難しいとかいう人もいるかもしれないけど、あーなんかこういう絡まりまくって上手くいかない恋愛話を楽しめる自分で良かったって思ったわ。
10年越しでやっと書けたお話って先生が後書きで書いてたけど、先生自身の生い立ちを新聞インタビューで知ってしまったので、昔から先生の中にいるキャラってどうしてもご自身を投影されてて、書くことで昇華してるところがある気がする。作品中でいい子にしていれば、、って子どもが本を読んで親を待ってる姿がほんといじらしくて抱きしめてあげたい。
ゆう先生はここしばらく一般小説を書かれていて、シリーズものでない新作BLが読めないのが寂しすぎる。。。このお話も後書きによると続きの構想はあるそうなので、早く戻って来てほしい〜〜
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