世界史を題材に数々のベストセラーを生んだ著者が初めて日本史に挑戦。世界史の中の日本という視点で、分かりやすく面白く解説。
はじめに
第一章 日本人の起源
1 原始、太陽は敵だった
2 大量絶滅とホモサピエンスの登場
3 「言葉」は、肉食から生まれた?
4 DNAが証明した日本人の多様な起源
5 稲作と鉄器がすべてを変えた
第二章 統一国家の誕生
6 漢の崩壊後に確立した倭の王権
7 巨大古墳ができたわけ
8 いまの天皇家は西暦六世紀から
9 「仏教伝来」のインパクト
10 「聖徳太子」はいなかった?
第三章 大国との対決と敗北
11 “乙巳の変”(大化の改新)のウラに、大唐世界帝国あり
12 白村江の戦い前夜
13 唐から来たマッカーサー
14 アンチ唐派の巻き返し―壬申の乱
15 持統天皇が目指した中国の女帝
第四章 弱い男・強い女・賢い補佐
16 国の「かたち」を整えた飛鳥時代
17 「日本」が本当に始まった
18 女性が動かした奈良時代
19 女帝のブレーンたちI 皇位をめぐる暗闘
20 女帝のブレーンたちII 相次ぐ反乱
第五章 鎮護国家か唐風化路線か
21 大仏建立と聖徳太子
22 道鏡の真実
23 未完の唐風化政策
24 平安京は大きすぎた
25 天皇の権威、分裂す
第六章 摂関政治と熾烈な権力闘争
26 兄弟げんかで生まれた「摂政」「関白」
27 平将門の乱の意味するもの
28 僧界のプリンス・最澄と政僧・空海
29 「延喜・天暦の治」の舞台裏
30 藤原氏のバトルロワイヤル
第七章 日中交流が育んだ平安文化
31 宋の建国
32 末法の世に流行る浄土信仰
33 唐物 珍重される輸入品
34 後宮の情報戦と王朝文学
35 日記は貴族の財産
第八章 古代篇まとめ 世界史の中の日本
36 東アジアの年表を並べて眺めよう
37 日本のグランドデザイン
38 小さな国・日本