良い意味でサラッと読めました。最近、ライトノベルと文芸(一般小説)の違いを知りまして…厳密な区分けはないけど、挿絵や会話が多めで文字数が少なかったりするのがライトノベルと言うらしいです。そういう意味(正にライトな感じ)で、適度な心理的・物理
的(文字数)負荷で読みやすかったです。先生の著書の中で交互視点で書かれたのが『初恋大パニック』と今作だけという事で、確かに似たような満足感があるかなと思いました。『初恋大パニック』も面白いのでオススメです。交互視点によって、一冊と短い中でも心理描写が深掘りされる点が良いと思います。先生の作品は(まだ3作品読んだだけですが)状況説明だったり設定・展開に過不足がなくて、くどくもアッサリもしていなくて、それでいて普通ではない高いレベルでまとまっているから満足度が高いです。タイトルの『それは運命の恋だから』と小見出しの『これも運命の恋だから』付け方は、とても洒落てるなと思いました。メインカプだけでは少し物足りなかったでしょうが、『これも〜』が加わる事によってグッと面白くなった気がします。他にも3冊ほど購入済みの作品があるので、読むのが楽しみです。
もっとみる▼