『部下のやる気を引き出す 上司のちょっとした言い回し』が、中国で実売15万部を超える大ヒット! リーダーと部下のコミュニケーション問題は、全世界どこでも起きている問題です。
日本では、2019年4月より働き方改革が始まり、「働く時間を短くしなさい。でも、稼いでね!」と言わんばかりの制度変更に伴い、「時間はない。でも、組織として、部下の育成もしなければいけない」と、リーダーの仕事はより効率性が求められています。
昭和時代には、リーダーはできない部下を怒鳴って、働かせればよかったようですが、平成時代には、それを「パワハラ」と呼び、リーダーと部下のコミュニケーションをむずかしくさせました。結果、自主性を重んじているというのを盾に、「何も言えない」「注意しない」という状態になっている人も少なくありません。著者の管理職研修などで、このような話を耳にすることがよくあるようです。
令和時代は、上司にとって酷な時代です。「働かせるな。でも、稼げ!」と、中間管理職の責任は増すばかり。自分一人でやるには限界があるので、部下を効率的に育成するには、リーダーも、時間短縮につながるように、生産性をあげなくてはいけないのです。
では、どのように部下を育てればいいのか。やることはたったひとつ。「否定しない」ことです。間違いを正すより、よき道を示していく。これに尽きます。そして、必ず、「言葉」で伝えることです。メールではいけません。各企業の実例から方策を見出した、新時代の方法方を紹介します。
本書ではシーン別にNG行動・発言とOK行動・発言を対比させながらどのような言動で接したらいいかを解説していきます。
前作は「上司の言い回し」がメインでやる気を引き出すことが目的になっていましたが、今回は一歩上の段階の「短い時間で成果に変える」になっています。