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私のポーランド

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本作品は諸般の事情により「2024年1月15日23時59分」をもちまして販売終了させていただくこととなりました。ご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします。

作品内容

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

一つの民族が他の民族を理解するには、すくなくとも三年の滞在が必要なのではないでしょうか。それも滞在一年で、その国の言葉が自由に話せるようになり、その国の人といっしょに笑い、いっしょに泣けるようになったと、仮定しての話です。であるのに、安田城攻防戦のさなかで学びはじめたばかりの私のポーランド語で、いったい何がわかることやら?
 ワルシャワにつくなり、ポーランド以外のことはすべて忘れました。ポーランドを好きになり、ポーランドに体当たりしてみました。会話能力は「十を聞いて一を知る」ていどでも、畑へいって、農具のつかい方をおそわったり、仕事を手伝ったりすることなら、万国共通の「手まね足まね語」でできます。農学者の特権ということかもしれません。農民のなまな感情を、そんなふうにして汲みとることに、最大の努力をかけたつもりです。そして私なりに理解できた私のポーランドを、まとめてみたのがこの本です。(「まえがき」より)
目次
まえがき
第1章 やせた土地で
 平らすぎる/軽い砂質土/空想歴史学/泥炭地の雪どけ/世界一のライ麦国/ジャガイモに支えられて/小農は働く/呑むヒマもなしに/労働者はちがうが/役人根性/外貨のために
第2章 わけがわからぬ価格
 公式レート/旅行者レー卜/ 「ボーナス」の登場/ひとつの試算/ドル・ショップ/単一為替レートは悪か?/ 一万四千円の月給/住宅事情
第3章 農産物価格のさまざま
 牛乳は安い/生産者乳価も安い/草を追う労働/高い青果物/ 「不足の経済」の遺物/六―七月のトマト/温室百万長者/生産者価格の三本立/供出価格の安さ/共産党・農民党・民主党/農業経済学者たち
第4章 農業と工業のあいだ
 投機とのたたかい/義務供出制の誕生/蓄積の源泉となった農業/あたらしい時代へ/農工の価格関係/家庭労働のはげしさ/流通税と工業「生産所得」/成長率にしても/誇りたかい民族/特異な人口現象/ゆとりの限界
第5章 共同化の実験
 慎重だったスタート/私有との妥協/飼料いっさい組合まかせ/(以下略)
第6章 馬を追っ払え
 農業サータルとは?/本命でない直営/悪路の功罪/サークルの毎朝/ままならぬ故障/(以下略)
第7章 個人農はどこへ?
 零細農「切りすて」/法は浸透したが/青年は見すてる/離農促進/(以下略)
第8章 国営農場のあらまし
 見た日となかみ/オーデル・ナイセ以東/分散か集中か/(以下略)
第9章 警察という名の終章
 張られていた網/ 「何かほかの目的」/すなおすぎた私/カバンの中/地下牢に入れる!/女と寝ない罪/(以下略)

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作品ラインナップ 

  • 私のポーランド

    私のポーランド

    【販売終了】
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    一つの民族が他の民族を理解するには、すくなくとも三年の滞在が必要なのではないでしょうか。それも滞在一年で、その国の言葉が自由に話せるようになり、その国の人といっしょに笑い、いっしょに泣けるようになったと、仮定しての話です。であるのに、安田城攻防戦のさなかで学びはじめたばかりの私のポーランド語で、いったい何がわかることやら?
     ワルシャワにつくなり、ポーランド以外のことはすべて忘れました。ポーランドを好きになり、ポーランドに体当たりしてみました。会話能力は「十を聞いて一を知る」ていどでも、畑へいって、農具のつかい方をおそわったり、仕事を手伝ったりすることなら、万国共通の「手まね足まね語」でできます。農学者の特権ということかもしれません。農民のなまな感情を、そんなふうにして汲みとることに、最大の努力をかけたつもりです。そして私なりに理解できた私のポーランドを、まとめてみたのがこの本です。(「まえがき」より)
    目次
    まえがき
    第1章 やせた土地で
     平らすぎる/軽い砂質土/空想歴史学/泥炭地の雪どけ/世界一のライ麦国/ジャガイモに支えられて/小農は働く/呑むヒマもなしに/労働者はちがうが/役人根性/外貨のために
    第2章 わけがわからぬ価格
     公式レート/旅行者レー卜/ 「ボーナス」の登場/ひとつの試算/ドル・ショップ/単一為替レートは悪か?/ 一万四千円の月給/住宅事情
    第3章 農産物価格のさまざま
     牛乳は安い/生産者乳価も安い/草を追う労働/高い青果物/ 「不足の経済」の遺物/六―七月のトマト/温室百万長者/生産者価格の三本立/供出価格の安さ/共産党・農民党・民主党/農業経済学者たち
    第4章 農業と工業のあいだ
     投機とのたたかい/義務供出制の誕生/蓄積の源泉となった農業/あたらしい時代へ/農工の価格関係/家庭労働のはげしさ/流通税と工業「生産所得」/成長率にしても/誇りたかい民族/特異な人口現象/ゆとりの限界
    第5章 共同化の実験
     慎重だったスタート/私有との妥協/飼料いっさい組合まかせ/(以下略)
    第6章 馬を追っ払え
     農業サータルとは?/本命でない直営/悪路の功罪/サークルの毎朝/ままならぬ故障/(以下略)
    第7章 個人農はどこへ?
     零細農「切りすて」/法は浸透したが/青年は見すてる/離農促進/(以下略)
    第8章 国営農場のあらまし
     見た日となかみ/オーデル・ナイセ以東/分散か集中か/(以下略)
    第9章 警察という名の終章
     張られていた網/ 「何かほかの目的」/すなおすぎた私/カバンの中/地下牢に入れる!/女と寝ない罪/(以下略)

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