※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
璽光尊の検診録,ゲーテの病跡学的解釈,などをふまえ,人間の性格がいかに異常と正常の間をさまよっているか,文明社会の問題点をつく.
目次
序/序章/精神医学のあけぼの/――フィリップ・ビネルによせて――/I 妄想と狂信/心霊術と精神障害/虚妄と真実――空な性虚言者「土屋濁水」の検診録よリ――/妄想の遍歴――宗教妄想者「璽光尊」の検惨記録から――/女性と迷信/Ⅱ 環境と精神病/「いわぎる」をえないの弁/文化と精神病/性犯罪について/ラスコリニコフの悲劇/Ⅲ 天才と狂気/精神医学からみた文学/人間ゲーテ /付 ゲーテの痼疾/ストリンドペルグの性格と精神病/Ⅳ 精神医学の進歩と課題/精神障害の初期治療――手遅れにならぬうちに――/ヒプノーゼの系譜/精神医学の変貌/精神医学の新しい課題/付論 精神衛生よりみた大学の保健管理/V 社会と精神医学/精神障害者対策の基本的課題――精神衛生法の改正をめぐって――/呉秀三先生と精神衛生法/精神障害者の人間性回復のために――精神衛生法の全面改正にあたって――/精神科医療の盲点/精神衛生運動の組織と展開――啓蒙運動から実践活動ヘ――/付一 全国精神障害者家族連合会の結成大会にあたって/付二 作業療法の黒船時代/終章 精神医学はいかにあるべきか/