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無気力人間を大量に製造している今日の学校教育.その原因を既成知識伝達の効率重視と管理強化にあるとする著者たちは,「自ら学ぶ力」の形成に注目し,そのための技術や動機づけ育成の方法を具体的に説明する.
目次
編者まえがき
第I部 自己学習能力の重要性
第I部への道案内
第一章 独立達成傾向としての自己学習能力
学習事態の二つのタイプ/追随達成傾向と独立達成傾向/教育目標としての独立達成傾向/賢明な選択は困難/追随達成が過度に強調される日本/生涯教育時代の学校の役割
第二章 自己学習能力と知力の維持
中高年における知力の維持/世代内の低下はわずか/自己の向上は内在的な喜び/知力の維持に関連する要因/頭を使えば老化は抑制される/自己学習能力のもつ意味
第Ⅱ部 自己学習における動機づけ
第Ⅱ部への道案内
第三章 知的好奇心の役割
はじめに――内発的動機づけの構成要素/認識行動の創始/潜在的な不整合への高い感受性/学業面での達成の促進/自己ペースでの学習
第四章 知的好奇心を仲ばす
自己選択の自由/驚きや疑間の喚起とその解消/質問訓練法に代表されるやり方/知的好奇心を支える仲間とのやりとり/友達とのやりとりの楽しさ
第五章 効力感の効用
効力感とは何か/失敗場面でのねばり強さ/困難の克服への積極的努力/新しい場面への積極性
第六章 効力感を育成する
努力帰因のしやすい評価方式/努力のしがいがある課題の提示/自分の意志による選択/非評価的雰囲気での自己選択/仲間同士の教え合い/集団間の競争
第Ⅲ部 自己学習のための技能
第Ⅲ部への道案内
第七章 知識の獲得過程(詳細略)
第八章 知識獲得のための読みの促進(詳細略)
第九章 自己学習のための批判的思考力(詳細略)
第Ⅳ部 自学者を育てる教育
第Ⅳ部への道案内
第十章 自学者を育てる条件
自己学習の進化論的基礎/遊び/原因帰属と効力感/メタ認知
第十一章 自学者を育てる教育
オープン・ス・クール/ケラト・プラン/子ども同士の教え合い
第十二章 自学者として学ぶ
佐藤忠男氏の例/国立市公民館の例
第十三章 学校制度と自己学習
注