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最近の子どもは,体は大きくなったがひよわになったとよく言われる.その要因は何か.わが国の児童の置かれた総体的な運動環境を問い直す一方,最新の体力科学の研究成果をふまえ,発育期の子どものための科学的な体力づくりの基礎知識を提供する.
目次((1)(2)……の詳細は略した)
はしがき
Ⅰ 子どものからだ
1 今の子どもの特徴――なぜどう変わったのか――/ からだの外観の変化/ からだの能力の変化/ 文明に蝕まれる子どもの心身/ 子どもと教育/ 子どもと体育
2 家庭に潜在する発達を阻害する要因/ 子は親の鑑/ 主婦の運動不足/ 機械化と身体の適応/ 子どもの運動の必要性/ 親の活動的生活が必要
3 学校に潜在する発達を阻害する要因
(1)環境の変化と教育内容の再検討)
(2)突然死と学校教育
(3)学校体育での性差の取扱い
4 社会に潜在する発達を阻害する要因
(1)スポーツからドロップアウトさせるもの
(2)スポーツ参加を妨げるもの
5 子どもと野外教育
(1)求められるソフトウェアの充実
(2)学校教育との関係をめぐって
6 男と女
(1)性差を生み出す要因
(2)性差――戦前・戦後の比較
Ⅱ 教育とからだ
1 学校における身体教育の位置
(1)「知育・徳育・体育」再考
(2)「体力」再考
(3)体育に課せられる態度の育成
2 からだの教育可能性について
(1)「変わる」と「変える」
(2)「変えられないこと」と「変えられること」
3 トレーナピリティ・その実証
(1)エネルギッシュになること
(2)上手になること
4 有効な働きかけの至適時
(1)効果的な時期と効果的でない時期
(2)上手になるための練習/手のあつかいが上手になること
(3)力強さのトレーニング
(4)ねばり強きのトレーニング
5 年齢に応じた体力づくり/ 動きの調整の練習/動きの拡大のトレーニングと練習/ 動きの持続のトレーニング
参考文献
あとがき