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今までの文明は自然を破壊・克服して造られてきたが,その限度に達して人間生存の基盤が脅かされている.本書は,自然を育て,守り,造る必要性を示し,森林の生産,保全管理により緑と人間を一つにした文明観に立って21世紀の文明の構図を問う.
目次
はじめに
第一章 緑の役割
1 よい木をつくる(人工植林)
2 洪水を防ぐ(治水造林)
3 農業用水を守る(水源林伐採に反対)
4 農業を助ける(北海道防風林)
5 雇用の場をつくり水を守る(公有林の役割)
6 都市の荒廃を防ぐ(緑地保存)
7 子供たちへの緑教育(林業教育の方向)
8 森林教室で学ぶ(国有林の活用)
第二章 緑をつくる理論
1 緑と文明
2 二焦点林政論
3 入会林野の山仕法に見られる地力維持機構
4 森林法の組み立てに見られる生産と保全の両立機構
5 森林文化の重視
6 文明への使者――緑の国づくり
第三章 緑をつくる政策
1 緑(林業)政策の課題
2 社会開発と緑
3 地域総合開発と緑
4 地域総合林政の前進
5 現代の山村経済更生
6 国産材時代と緑
第四章 これからの緑政策の方向
1 くらしを豊かにする林政
2 国民のための国有林づくり”
3 緑の国づくりの合意形成
4 「緑の国づくり」費用の受益者負担