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40年余の研究生活の間,一貫して自然から真実を学びとることを心がけ,ただひとすじに蚊やダニなど病気を運ぶ動物と,それによって人間に伝染する病気--マラリア,フィラリア,ツツガムシ病--の研究を続けた著者のユニークな発想と半生の物語.
目次
まえがき
1 自然こそわが師
2 衛生動物学を志して
3 戦争と私
4 ツツガムシを追って
5 ダニだらけの世界
6 喘息のダニ、デルマトファゴイデス
7 二五年前の沖縄
8 グッピーの住む街バンコック
9 フィラリア退治奮闘記
10 「世界のフィラリア病モノグラフ」の完成をめざして
11 レマン湖畔にて――国連の熱帯病対策計画
12 オンコセルカ病との出合い――ブユ退治の研究から
13 グァテマラ便り――オンコセルカ病と闘う日本人たち
14 タイ国のマラリア流行地踏破行
15 ケニアヘの旅――国連の環境開発と疾病予防会議
16 ベセスダの夏――日米医学協力計画
17 大平さんの政策研究会の思い出
18 ユスリカ学ことはじめ
19 公害の虫ユスリカにとりくんで
20 多摩川水系のユスリカ
21 琉球列島のユスリカ
22 ユスリカと喘息
23 富山だより
24 北陸の四季
あとがきにかえて――戦後の日本における衛生動物学の進歩と貢献――