本書では展示会産業の課題と今後の展望について、様々な角度から考察しています。
コロナ禍を越えて、オンラインやハイブリッド形式のビジネスマッチングが普及し、ビジネスインバウンドの海外からの来場者や出展者が増加してきました。また、展示会の開催には、環境に配慮した持続的運営への関心がより高まってきました。
このような環境変化のなかで、展示会の価値が見直された一方で、展示会産業には、デジタル化への対応、国際化への対応、持続可能性への対応、会場確保といった課題が現れてきました。
こうした課題に対してどのように対応すべきか、著者二人が検討を重ねています。また一方、多方面の関係者に取材し、その考察と提言をまとめています。「展示会の現場から」では、展示会の主催者、展示会場、サービスサプライヤー、展示会メディアの方々にインタビューを行い、「日本への提言」は、米国、英国から2名の方からの意見を、また経済産業省からのメッセージを掲載しています。