面白い物語でした。特にメリー(アメリア)の感情の機微はとても的確なセリフが充てられていてわかりやすく納得しながら読むことが出来ました。ことにローガンに対して「望むならいつでもどんな女性でも自分のものに出来ることを試さずにはいられないんだわ」
というところは彼女の優秀な分析力が伺えてこの後の展開においても納得のいく行動に期待が持てました。そして期待通り。物語の展開も優秀。二人の仲が進展しそうなところで厚顔不遜な前妻バネッサの登場。彼女の登場によって娘ディーとのことを踏まえた未来を メリーが考える時間が与えられます。メリーは悩みます。メリーの目に映るローガンは、前妻に振り回され、彼の16歳で再会した母との出来事を含めた流されように不信感を持ちつつも ディーに寄せる愛情や、必要とされてそれに応えることができる自分に喜びを感じている姿。ここで彼女は言っています「あなたといると わからなくなるの 自分の事もあなたのことも」と。ローガンを突き放しそしてまた、メリーは考える時間を持つわけです。そして出た答えが「後悔」。マーマレードを抱きしめながら車の中で泣いているメリーは可愛いくてその絵を見ると泣き笑いしちゃいますよね。そしてタビサの妊娠による実父確定訴訟ですか・・・笑えるエンディングかと思いきや、ディーの手術成功と3人の幸福な未来への希望が描かれていました。最後にもメリーの言葉がありました「あなたには問題が山積みなのはわかっているわ。正直に言って私はそれに立ち向かえるか自信が無い。でもあなたが私の人生からいなくなるほうが辛いと気付いたの」ローガンの流され癖にキッチリ喝を入れるメリーなら未来は明るいと希望の持てるエンディングでした。
もっとみる▼