うわぁ…既刊6巻目、かなり先が気になる終わり方…。巻を追うごとにどんどん面白くなっていきますね。歌舞伎をテーマに物語の細部までしっかり掘り下げて描かれてあるので、すごく興味深いし勉強にもなります。夏目先生もあとがきで書かれているように、時代
背景や表現方法は違えど、色々な形の恋愛が歌舞伎の演目でも昔から存在していて、今で言うBLというジャンルと何が違うのかというような内容の物もあるんですね。(個人的に“BL”という表現自体にずっと疑問を感じているんですが…枠関係無くラブストーリーでいいのに…まあそれは置いといて。) 歌舞伎、漫画含め、その他の文学・芸術作品、様式は違えど、人間の心の機微を物語を通して表現する手段の一つだというのは、どの時代も共通してありますね。ジャンル問わず、文学・芸術作品って本当にいい。
さて、惣五と源介これからどうなっちゃうの〜という感じですが、それは7巻に期待して待つとして…。僕は個人的に菊右衛門と故・寿一郎が疎遠に成らざるを得なかった理由が気になって…。読者の皆さん同様、大体想像はつきますが。あまりにも辛い決断だったろうなと思って菊右衛門と寿一郎に感情移入しまくりです。菊右衛門が雲之介に、源介を寿一郎にしてくれと頼んだ理由と菊右衛門の企みもわかりました。そういう事だったのか…。でも、惣五と源介には絶対に彼らのお祖父様達と同じ道を歩んで欲しくないですね。
続刊が楽しみです。
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