「ペントハウスの愛人」は「パークアベニューにようこそVI ペントハウスの愛人」であってシリーズ物の最後を飾る。他の住人達は特に事件に関わらないでここまで来るので、読み飛ばしてもいいかもしれない。シリーズ6本中で最も面白いと思った。
読み放
題のほうに前半だけ収まっていた様で、後半は有料な為、単独レビューでは「なんだコレ」の声集中。低い評価を受け勝ちな分冊版なんか後から出して。それより前からもう既に一冊分フルに出ているのに、分冊版方式にするからだ、と思うと、これ、分冊にすると決めた人の問題。作品の評価ではなく、出版形態への不満の方でモロに星1を浴びてとても可哀想なことと思っている。原作と漫画家への批判というのでないので。
このセットはVlに関してはフルに読めるのだから、名誉回復に記しておくと、二人の関係、妹の不審死の真相解明に動くヒロインのハラハラさせられる行動など、スピードがあってストーリーの持つ爽快感も楽しめることを強調したい。男性は素敵で、潜入するヒロインの動きもかっこいい。単品で私は文句無く5星を付けてた。
「恋人買います」は、男性不信のヒロインが、スポーツ選手として顔も知られた様な、女性に不自由しない彼と知り合い、そして彼が最高の恋人になってくれちゃう話。プレイボーイがヒロインを、というパターンに期待される、理想的な展開が詰まっている。絵も、ビジュアル面の彼の成る程モテそうという説得力あり。このテの漫画に欲しいものはみんな入っていると感じた。見て楽しめる場面を評して、単品で星5献上。
「喪服の愛人」は、前妻をとても愛していた彼がヒロインを傷つけてしまうけれども、それでも、彼は彼で、前妻とは別の人間としてヒロインを愛してることを示すエンディングに向かって、燃える髪色が、話のモチーフとしてストーリー全体の縦串でキレイに効いている。冒頭が読者を釣る感じが、制作当時のHQの方針迷走を想像させる。H描写で人目を引くのは得策でないと思う。
単品で私は4星とした。
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