昔話「雉も鳴かずば」のその後、的なストーリーです。
この作者さんの描く主人公の境遇の悲惨さや、取り巻く人間たちの極悪ぶりは、凄まじいものがありますね
そのなかで、清く生きる主人公たちの命の美しさが際立ちます
雉も鳴かずば撃たれまいに
…
という幼女の呟きが印象的な昔話のパロディらしく、「声を出すこと」「黙ること」「聞くこと」「うるさいほどのまくし立て」「嘘」など、話と言葉に関するエピソードを重ねて物語は進行します。
そしてラストは「ただ一つに言いたかったのは…」。
柱に刻まれたタエの心の叫び。
ぐっときます。
暗いけどオススメです。
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