けど、8巻から16年間空いてるんですよ。その間に少年魔法士はどんどん出てる。それに、8巻まではめちゃめちゃ面白かったんで、どうしてもオチに対するハードルは上がっても仕方ないと思う。つまり、9巻以降は失速した。
この作品はいろんな要素が詰ま
ってるので、人によって求めるものは違うと思うけど、私はSFと博士の恋愛模様を楽しみに生きてました。BLはまぁまぁな終わり方だけど、もっと読みたかった。SF面での満足度は7割くらい。
タイトルがタイトルだから、何となく方向性は察していたけど、ノアヴィースに尺を割きすぎて、SF面めちゃくちゃはしょられてて、むしろノアヴィースのところをはしょれば良いのに、と思ってしまった。私、なるしま先生大好きだし尊敬してるけど、ノアヴィースは本当にしょうもない人だった。
なるしま作品の魅力は、どんなささいな脇役にも個性や人生があって、キャラクター全員が面白いところ。だけど、尺を使うかどうかは別問題なので。それも、ラストのオチ周辺の大事なところで、て思うと???てなる。まあ、ノアがある意味オチでもあるから仕方ないと言えば、そうなのかも。
あとは、作画。キャリアの長い方は〆切やばくて時間がない時でも、外注部分は増えたとしても、ご本人の作画は安定してるものなのですが、時々作画の乱れや荒れがありました。以前、Twitterで『作画の乱れをやたら指摘されるので、病院行ったら脳腫瘍だった。しかも、発見が遅れていたら命に関わった』というのを見て、なるしま先生の体調や健康がとても心配になりました。
とりあえず完結おめでとうございます。完走お疲れ様でした。ありがとうございます。
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