恋って障害が大きいと燃えるものなのですね
ただ、物語に厚みが無いのが少々不満で、父王の想い人としての女性に王子が恋したひと時だけをピックアップしての物語としてなら大いに楽しめるものです。自分の心には正直でありたいヒロインヴァネッサのセリフは
、正にその通りと 読むごとにこちらの心が震える。若いのに素晴らしい能力と美貌と愛情深さは、マーカスの父の見る目の確かさでもあると 憧憬の念を抱く。いつもなら物語の先読みをして(勝手にしちゃうんだけど)こんな感じかと予測しながら読むのだけれど、この物語はじっくりとその場面ごとに味わって読んでいた。特に、P56の2人の握手シーンが好き。休戦の握手するその手を見つめてお互いの目を見ない。それでも手は離せなくて目線も固定されてしまっているところは 秀逸もう何も言わなくていいよとさえ思うトキメキポイントでした。あとは流れ通り読み進め満足ハピエンを楽しめました。
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