156P、1巻完結。
発情したオメガを"サカリ"と呼んでいた明治時代を舞台にしたオメガバース作品です。作者様の初期の頃の作品で、現在と比べると若干絵のつたなさは感じますがキャラはとても魅力的です
なんといっても主人公のマヤちゃん!見世物
小屋で奴隷のように扱われているという辛い境遇なのに純粋で優しくひたむきです。幸せな時に泣きそうな困ったような顔で微笑むマヤちゃんは見てて切なく、不憫受けが性癖のワタシのど真ん中 ただただマヤちゃんの幸せのみを願って読み進めた1冊です。 そんなマヤちゃんのお相手は財閥の跡取りでアルファの征爾さん。 高学歴、高収入、社会的地位も高く顔もいいハイスペック青年なのにそれを鼻にかけるどころか真面目で優しくて頼りになる将来はスパダリ様ですね そりゃあお互いに惹かれるでしょう、こんなにピュアピュアなふたりなんですもの。
明治時代のオメガバース作品って初めて読みましたが、設定が時代背景に上手く溶け込んでいますし、ストーリーは切なくも美しく、メインキャラ達はとても好感が持てます ふたりの親友の千代ちゃんと浮江さんもすごくいい人でこの作品の好感度上げてます。
ただマヤに性奉仕を強要する見世物小屋の主人にはヘドが出そうやったし、客を取らされるマヤは読んでて辛かった ぐぬう〜、平田のジジイ(←見世物小屋の主人)め!許さん! しかし征爾さんがマヤちゃんを救う為に最終的に行動した内容がスマートで予想外で感動!マヤちゃんの為に考えてくれたんだね、征爾さん。(平田のジジイ、お前は要らん) 切なくて美しくて魂が震えるような純愛を読みたい方は是非是非 タイトルの「なみだ枯れるな」ですが、素敵なタイトルですよね。涙って幸せな時にも流れますもんね 本作で一番驚いたのは征爾さんのお父さんですね。秀逸なキャラです。どんな方なのかは読んでのお楽しみ
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