かつて画家を目指し生きることに意義を見失い寿命を売り余命3ヶ月の主人公の青年クスノキとその監視役となった陰のあるヒロインミヤギとの物語。
読み終えてみて感じたのが何故だろう寿命を縮め死を選択する物語なのにもかかわらず、言葉が適切かどうかだ
が、なぜか清々しい感覚に包まれました。
原作は未読ですが、終始小説を読んでいるように静的なこの作品、どこかしら淡々とした世捨て人のような存在である2人が、クスノキの余命を一緒に過ごすことで、生きること愛するということに改めて苦悩しもがく2人の心理描写や言動がなんとも言えず心に響きました。
ラストでようやく原作の「三日間の幸福」という意味がわかりなるほど!と思ったところですが、自分の中でも短編ですが色々深みのある物語に出逢えて良かったと感じられる作品です。他の方のレビューにもありましたが映画化されてもいいんじゃないかと思いますね。
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