184ページ、表題作1話(ササクレ過去編)+スピンオフ2話(後日談描き下ろし9p付)+短編(隣人36p)、計2作品3組の話。
ササクレは順番に読むなら、
<ササクレ・メモリアル→フェイク(に収録の続編)→ササクレ・クロニクル>
(たぶん。。他にもあるのかな?)
前作メモリアルの後日談的話はフェイクに収録されてます。
本作は前作のズレてる主人公三田の過去エピソード(ふでおろし)。
そしてその友人くんのスピンオフ。
なにせこっぴどくふられた当時(学生)の話なんで幸せハピエンとはいかず、どっちかというと切ない系にまとまってます。
というわけで、1作目のメモリアルが好きで続きを期待する方は前作2人の話ではないし、ノリも違うのでご注意。
あの微妙にコメディーなノリが好きなら、フェイクの方をオススメします。
1冊おかしな変態さんでまとまってます(笑)。
表題作はけっこうかわいそう。
三田ヒドイ!
て思うけど、何せいつも表情がなく無駄にイケメンだからそう思うわけで。。
友人くんも薄幸体質というか、避けないもんだからなんだかいろいろ大変。
スピンオフで幸せエンドの後、あとがきやおまけで三田のずれっぷりを見ると、あーもぅホントしょうがないなコイツは!と許せてしまいました(笑)。
短編は作者さんにはめずらしくミステリーネタ。
けっこうシリアスだけど、そこはやっぱり作者さん(笑)。
最後1ページの守護霊に座布団2枚!
クスッと笑わされる(笑)。
*本作を読むに当たって久々にササクレシリーズを再読。
どこかのあとがきで三田の過去編を描きたいとおしゃっておられたので、あー、これがそうなのね、と納得。
まぁある意味ズレたアホな子が通常運転というお話でした。
ところで作者さんの作品は後からポロポロ後日談を描いてくださり(ファンには嬉しい)、それがまたあちこち他の作品の後ろに収録されているから探すのも大変で、丁寧にシリーズ全部読もうとすると、芋ずる式にいろんな作品を読むハメになります(笑、特に竹書房)。
ちなみに続編収録のフェイクには、ササクレと迷う男の後日談が入ってます。
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