今年5月8日に作者が亡くなり、この作品は未完のまま終わった。この作品を楽しみにしていたファンは無念だろし、作者自身も無念だったろう。
思えば、その人の死(事件と事情による引退等を含む)によって未完のままに終わった漫画や小説も数え切れない程
ある。私は、その人の供養のため読んでみた。黒岩先生らしく、セクシーに描かれていた。後の展開はどうなるのか、読者自分自身の創造しか出来ない。
作者自身が故人になった後も、愛され続けている作品もある。
作者が遺書を残していても、誰かが「先生のお気持ちはわかります。でも、ファンは続きとアニメの継続を望んでいます。御願いです、続けさせて下さい。」と遺族に無理矢理許可させ、かつてのアシスタント達によって続編等をポンポン作られ、アニメ放送を継続している物もあるらしい。そうだとしたら、作者の遺志を踏みにじる事で許されない。
思えば、この作者もマニアックな作品ばかりで、限られた人しか知らない存在だったと思う。漫画や小説、映画やドラマに音楽、そしてテレビ番組も永く語り継がれる物もあれば、あれだけヒットしたのに、いつの間にか忘れ去られてしまった作品もある。その現実が寂しい。
誰かが伝えなければならない、発掘して、「今の時代ならアニメ、ドラマ、映画化したら良いかも知れない」作品もあるのだ。だから、いつの日か黒岩先生の作品もそうなる時が来るだろうか。
先生の御冥福を祈ります。
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