奇妙な三角関係(?)で、台詞もある種のクセがあり、ベタな設定なのに雰囲気があって引きつけられました。
でも、3人の関係の背景をもう少し詳しく描いてくれていたら、もっとわかりやすく読みやすかった気がします。
加納⇒同級生の翠が好き。尊
敬している英が、翠を思う気持ちが気になって素直に行動できない。
翠⇒両親を亡くして英の実家に住んでおり、従兄である英に懐いている。もうすぐ留学する。
英⇒翠の従兄で加納の中学の時の家庭教師。現在は2人が通う高校の数学教師。
加納が選択科目で数学を取らないことがわかり、翠が理由を問い詰めると加納は翠や英と距離を置きたいからだと言う。2人は英の数学の授業で親しくなったのだが、実は知り合う前から翠の話を英から聞いており、加納は英の翠に対する愛情にも気づいていた。
加納が離れていくのが嫌な翠は自分の気持ちを伝えようとするが上手くいかずに体調を崩し保健室で休んでる時、加納は英に翠を好きな気持ちを告白していた。
それを聞いていた翠は1人で自分の家を訪れ、そこに翠の傍にいたいと駆けつけた加納からやっと気持ちを聞くことができ、自分も伝えることができた。
もっとみる▼