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春を見たくなったんだ 前編
2巻完結

春を見たくなったんだ 前編

200pt/220円(税込)

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作品内容

元生徒と元教師、蘇るあの日の記憶の彼は──。

元教師の児玉は、久々に再会した元生徒・真嶋と酔った勢いで一夜を共にしてしまう。以来児玉は真嶋と奇妙な関係を持ってしまうものの、教師と生徒時代の彼との思い出を懐かしむ。一方の真嶋は、昔のような態度で児玉へ熱烈なアピールをしてくるかと思えば、時折切ない表情を見せていた。軽トラに残された彼のメッセージに、児玉は気づくのか──。

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作品ラインナップ  全2巻完結

  • 春を見たくなったんだ 後編

    200pt/220円(税込)

    元生徒と元教師、蘇るあの日の記憶の彼は──。

    再会した時から真嶋が黙っていた「真実」に気がついた児玉。だが真嶋からは電話で「ごめんね」の一言だけ…。なにもできない自分に苛立ちを覚える児玉だったが、元同僚・間宮の情報によって再び真嶋と出会うことができた。児玉は真嶋の本当の気持ちを知り、自分の中の忘れていた気持ちを思い出す──。
  • 春を見たくなったんだ 前編

    200pt/220円(税込)

    元生徒と元教師、蘇るあの日の記憶の彼は──。

    元教師の児玉は、久々に再会した元生徒・真嶋と酔った勢いで一夜を共にしてしまう。以来児玉は真嶋と奇妙な関係を持ってしまうものの、教師と生徒時代の彼との思い出を懐かしむ。一方の真嶋は、昔のような態度で児玉へ熱烈なアピールをしてくるかと思えば、時折切ない表情を見せていた。軽トラに残された彼のメッセージに、児玉は気づくのか──。

レビュー

春を見たくなったんだのレビュー

平均評価:4.8 14件のレビューをみる

最新のレビュー

  • (5.0) 好きだなぁ
    ひこうきさん 投稿日:2023/11/20
    【このレビューはネタバレを含みます】 前編34p、後編34p。全表題作。元教師と生徒の話。前後編の短い中で生徒の教師に対する思慕が切なく散りばめられている。高校の教室の中で。再会のお店で。共にした部屋の中で。現れた彼の、姿を消した彼の、同じ道を歩もうとする彼の想いが切ない。前後編の短編故、元教師が何故離職したのかはハッキリとは触れられていないがこの短編の中に上手くエピソードを盛り込まれて読み終えた頃にはとても満足してる自分がいた。 続きを読む▼

高評価レビュー

  • (5.0) めっちゃいい!後編の立読みはしないで〜!
    しゅうさん 投稿日:2023/11/19
    【このレビューはネタバレを含みます】 ●前後編トータル約60P。ネタバレ嫌な方は、後編の立読みはNGです!しっとりしたお話で、少し切なく温かく、きゅんとする。良かったです。(すみません、私はネタバレで以下書かせていただきます…) ●起承転結の「転」がとても良いですね。それがちょうど前編ラストから後編冒頭にかけてなんです。ここを経てもう一度前編の最初に戻ると、「宗司おまえ!」と怒られた時の真嶋の一瞬の間、なんでこんな表情してたのかが分かって、胸がギュッとなります。瞬時に切り返した真嶋の思いも。…冬司はずっと、宗司になりたかったんだ… ●“いい子”の自分は、先生の目に留まらない。やんちゃな宗司の方が気にかけてもらえる。自分のことなんて覚えてないんだろうと思ってたのに、児玉の口から「冬司」の名前が出る。車の座席に残したライターは、わざとだったのかな…「俺、冬司だよ」って、望みを託して。 ●教師を辞めた児玉の思い、それが繋がっていくのも良い。小説が大好きで教師になった。でも、受験のレールに乗った生徒には、小説の素晴らしさは伝わらない、伝えられない、不甲斐ない…そうして児玉は教師を辞めた。でも…それが冬司には伝わっていたというのが…!児玉の授業を丸ごと受け止めて、自分も現国の教師になろうと。繋がる思い。さらにまた児玉も、冬司と再会したことで教師としての自分を取り戻す展開。素敵です! ●雪の下で芽吹いていた種、その鼓動、そして来る春。とても良かったです! 続きを読む▼
  • (5.0) もっと読みたい。もっと知りたい。
    vamさん 投稿日:2021/3/20
    初読み作家さんです。レビューが少なくて、判断しにくかったのですが、クーポンが利用出来たので思いきって購入してみました。前後編合わせて68ページと短くて、もったいない! すごくいい物語なので、単行本くらいの長編で読みたかったです。惜しいし、も ったいないなぁ。 酔った勢いで元教え子と関係を持ってしまった『こだセン』こと元現国教師の児玉先生。好きな文学作品を授業で分かち合いたいと熱を入れ込んでも、返る反応は受験対策。寂しい事ですが、今時は受験の為の勉強という現実。教師の情熱が冷めてしまう事があるかもしれないですね… 児玉が寝てしまったのは双子の片割れ。兄は明るく悪目立ちタイプ。弟は真面目なイメージ。そして、現国が嫌いな兄の提案で、そっくり双子が入れ替わり…双子ならではのお話で面白いです。 児玉を呼ぶ呼び方がキーポイントかな? 切なく思い続けた片思いが、きゅーんとさせます。冬の雪の下、芽吹くと信じて蒔いた種はちゃんと咲きましたね。 ただ、えっ?これで終わるの?って感じなので、ちょっともどかしいかも。もっと長編なら色々話も膨らませたでしょうし、その後も見たい。書き下ろしと加筆で単行本にして欲しいくらい、個人的には好きな作品です。 もっとみる▼
  • (5.0) 土中で芽吹いていた種が顔を出す4年後の春
    ピカニキさん 投稿日:2023/2/24
    【このレビューはネタバレを含みます】 前後編併せて60頁の短編です。元教師の児玉は飲んだ挙句に目覚めてみると元教え子の真嶋宗司とホテルの一室にいました。高校時代は生意気さで目立っていた真嶋は児玉の担当する現国の授業中も大抵寝ていて、でも指名するときちんと答えていました。そんな真嶋は連絡先を教えてくれなかったからと、児玉が手伝う実家の酒屋にやって来て一緒に配達を手伝うのでした。やがて偶然から児玉は自分の思い違いに気が付きます。かつて児玉が授業で扱った小説の一節と、その時の児玉の言葉がタイトルに繋がります。エロ無しで短編ならではのスカッとした切り口で描かれるのは卒業して4年後に訪れる春のお話です。 続きを読む▼
  • (5.0) 感性のみずみずしさ
    タカさん 投稿日:2022/10/18
    受験に染まった生徒の中で、冬司には児玉先生の声が届いていた。芽吹いた思いは土の中で春を待つ。 志した、伝えたい思いが生徒に届かない現実に心折れ、実家の酒屋を手伝っていた児玉先生。 あの日が再び二人を結びつける。 最初から違和感はあった 。「宗司」と呼びかけたときの反応。雰囲気。 先生と生徒の関係は、生徒の成人後、最初の夜の出合いで体を重ねることになって大きく動いた。 若い児玉先生の文学への思いを冬司のみずみずしい感性が受け取り、思いは受け継がれていく。そのことがきちんと描かれていて、美しい。 体を重ねる画面はない。それがよい。 もっとみる▼
  • (5.0) 最高じゃんか!
    華はなさん 投稿日:2021/10/30
    エロくは全くなくって、淡々とストーリーは進むんですけれど、元先生が あっ!って重要なことに気づく瞬間から タイトルが すーっごく意味を持つようになる仕掛けになっていたと思います。今まで 止まっていた時計のネジを回したら、時が動き出した感じが して、”もう 高校生じゃない”っていう元高校生の言葉が すっごく重みをもちだました。タイトルの春は、学校の始まる季節の春と恋が始まる淡い感じをイメージした春とあると思います。それを 考えると、短い作品ですけれど、すーっごく 重みがあって、読み応えのある内容に変わると思います。ぜひ。 もっとみる▼

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