小学校に学級文庫や性教育の教科書として置きたいくらい純愛ラブストーリーだよ。序盤〜中盤は打ち切りとのせめぎあいで内容詰め込み過ぎなのと急展開に、主人公の淡々としたテンションも相まって、息切れしそうになるんですけど。最後に、あ〜〜〜!っていう
純愛オチなので、単話で見切らず最後まで読んでほしい。低評価の人たちは、たぶんこの醜男だった側と同じ思想なんだろうな、と思います。
単話公開では、醜男と美少女の組み合わせで、男性側から見れば『男』としてのサクセスストーリー(笑)を想起させる表紙でした。美少女が醜男をバックハグしてる。その表紙で女性は引いてしまうけど、女性を性消費として見ている男性は爆釣れる。そういう男性こそ読者ターゲットなのだと思った。
途中までは醜男の美少女転生の展開で進むんですね。それも、状況は少年誌におけるハーレム的な、女性だらけの中の男性一人。そういった漫画もまた女性を性搾取する思想を植え付ける教科書という盛大な皮肉なのが後にわかる。
女性が女性として受ける不愉快な出来事がてんこ盛りに詰め込まれてるけど、元を男性視点とすることでさらっとしています。
あと、これは個人的な考えなんで作品とは関係ない話です。ターゲット層も対象もとても解るんですけど、読むべき層にはまだ早すぎるんです。何故なら、彼らはまだ人間ではないから。人間を人間と見られない人は人間未満なんですよ(ブーメランですね)。
なので、対象層に自発的に読ませるよりも、周囲から攻める作戦。具体的には、タイトルをもっと万人向けの『神様のくれたチャンス』とか『ギフト〜やり直しの機会〜』とか、ちょっとくさいくらいのテイストにして、表紙も全年齢(若年層)向けにし、純愛ものであることを全面に押し出す。
すると、まだ恋愛に希望を持ってる十代の若年層などが読んでくれて、そこからいろんな層に発信されて『これ読んでないとヤバいよ』という段階になった時、そこではじめて『届いてほしい層』に届くんです。
本来読むべきターゲット層の人間未満たちは、自分への批判に敏感なので、そうなるまでは絶対に避けて通るのではないかな。
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