辛辣なレビューが多いですが、私はいいと思いました。薄い壁一枚隔てたやり取り、ボイスチャット。手だけ出して手料理を渡したり。カーテン越しの線香花火とか。そうやって二人の仲も少しずつ少しずつ深まっていって。そんな幽霊との恋愛モノにも通ずる雰囲気
が、私は好きです。確かに1巻2巻は後半へのフラグ立てが多くて、それだけ読んでもちょっと楽しめないところはありますが。3巻ラストから4巻冒頭の展開はすごかったし。最終話、というより最終巻全般はもう本当に良かった。最後まで読んで読み返すと、1巻2巻の何気ない展開が実は4巻での展開の伏線になってたりして「あー、そっか。これが4巻のアレに繋がってるわけね」と感心させられることも多々。1巻2巻だけを読んで、とか先のレビュアーさん達のレビューを見て、とかの食わず嫌いは、私はもったいないと思います。私には名作です。
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