教師による性暴力のことを、被害者目線だけでなく、加害者、支援者、傍観者それぞれの目線でしっかり描いた力作です。
被害に気づいた人はどう振る舞えばいいか、どう仲間をつくればいいか、どう被害者から聞き出すか、被害者や加害者がどんな心理状況なの
か、共依存にならないために何が必要かなどなど、大切な話がたくさん描かれています。
主人公自身も知識はしっかりあるのに、自分のパートナーにはハッキリものが言えないとか、知識を実践する大変さがよく分かります。
岸先生の気づきも良かった!多くの人が嵌ってる「神話」ですよね。
とても大切な作品です。電子で最新巻まで読んだけど、紙でも買って、必要な人に貸して多くの人に読んでもらいたいたいです。
(追記)最終巻まで読みました。性 交同意年齢の話も関係してくるんですね。勉強になりました。被害者はやっぱり報われなくて、キレイな終わり方にならないところもリアルでした。
唯一この作品で引っかかるのは、主人公の養護教諭が生徒を「ちゃん」付けで呼ぶところですが(今は小学生相手でもさん付けですよね)、それ以外は本当に深くて重くて大事なことがたくさん描かれていました。ありがとうございました。
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