パッケージは目つむってピンきりをお持ち帰り下さい的で、電子書籍で微妙な体験を経て、積極的に買ってない。もう勇気無い。
だけれど、単発購入で読んできて後になって、なんだ、この組合せなら警戒要らなかったなぁと思ってしまうことはある。これもそん
な感じ。
4作品個別に私の付けた星は順に、5、4、4、5で、単純に4.5なので総合ファイブスターになる。私的にその星数に相応しい良作揃いかと。
現在「花嫁のあやまち」4.4「すり替わった恋人」4.0「愛さえあれば?」3.6「眠れぬ夜はボスと」4.3。
シーモア社評価システム一般に見つける手厳しい低評価に、私はそこまで最悪と感じなかったというもの散見、逆に、もっと酷いものって世の中一杯あるよね、何でそっちがそこまで低くないのに、こっちが手ひどくこき下ろされてる? と、私の感覚にはバランスの問題として納得し辛い事多い。私に思い付けない創作力、持ち合わせてない画力、センス溢れる切り取り方や言語感覚等、作り手の才能に感服する。結果どちらかと言うと人より高めに付けているようだ。その為5445だったが、ここは全体と方向感同じだと感じた。
「花嫁ー」は、かわいらしい話で、彼との紙切れ婚から気持ちの醸成描写が上手くてジンとした。
「すり替わったー」は登場人物達の絵に夏先生のファッション感覚が表れていて、楽しい。ゴッテリなのにしっくりコマに入り込んでる。読み手の私には彼の振る舞いが、ちとスッキリしない。
「愛さえー」は、結婚とは互いの世界の住人にもなる側面もあって、二人のこれまでの異なる環境が覚悟を突きつける、という話。無条件に付いていくなら簡単だが、政治家になる彼との結婚を愛だけで進められるのか。結婚ということを突き詰める機会を与えてくれる、HQでそんなに読んだ記憶の無い深めのテーマ。菅総理総裁選立候補や官房長官就任時の夫人エピソードを連想する。狩野先生の絵にまだ慣れが見えない気がする。こなれ感は多少欲しかった。
「眠れぬー」は原作のほうのレビューで、彼は実は相当に策士みたいとわかったが、コミックは凄くいい上司。こっちでいいと思える。雪で閉じ込められるシチュエーションのロマンチックさが盛り上げる。彼の胸で、これまで頑張ってきたヒロインが涙で崩れるシーンが、ヒロインの心に同調する感じがしていいと思った。
実力者揃いのセット。最近面白いの減ったなぁと気づく。飽きたのか?
もっとみる▼