前作『錆のゆめ』上下を読んで「かわいい、癒やされる。重くて深い、愛の話!」という感想を持った方はどちらから読んでもいいと思います。前作を読んで「えぐ……怖……BLでこんなしんどいもん見せるなや怖すぎやろ(好き)」という感想を抱いた方で、「B
L読んであんまりしんどい気持ちになりたくない……最終的にはせめて救いや癒やしが欲しい」という方はこの「左」から読むのをオススメします。※※【ここからネタバレ】「左」は、としおさんが仲良くなった近所の女の子のお話と、その母親を含めたご近所トラブル、そして引っ越し、としおさんの記憶に引っかき傷ほどにしか残されていない「大切な妹」に会いに行く、そこで月日は読者やとしおさんが思っていた以上に流れていることを知る。身長の高いしんどお、そしてデフォルメされているから「少年」のイメージが強かったとしおさんが、既にだいぶいい年の大人になっていて、女の子のお母さんの警戒を見て「まあ、ちょっと心配になるよね〜、としおさんは危険じゃないよ」程度に思っていたけど、そりゃだいぶ心配になるわ、と気付かされてしんどさ倍増。ボロボロになった心を「右」で多少癒やすシフトで、「左」→「右」がおすすめ。
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