「きみが鍵をあけるまで」のスピンオフ。優しいカフェオーナーと隣に引っ越してきたゲイの恋のお話。
前作にも登場した鏡也の義兄アキさん。とにかく優しくておっとりしていてふんわりとした印象でしたが、このお話ではそんな彼の雄の一面が見られます。隣
人ゲイの圭と仲良くなっていくうちに彼のギャップに惹かれていくアキさん。ノンケなのに、相手が男だからと悩むのではなく、妻を亡くした自分が楽しい日々を送っていいのかと悩む姿は何だか切ないです。家族を守らなきゃという責任感で張り詰めていたものが、側に親しい人がいることで安心に変わったのなら、どんな形であれ良い関係性が築けているのかなと感じました。そして、そんな彼の責任感は実はものすごく男らしい一面であったことに気付かされました。あの優しいアキさんのギラついた目や、積極的な一面はすごくゾクゾクして良かったです。お話の合間にある4コマ的なショートストーリーも作品の裏側を見れるようで面白かったです。
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