ストーリーの既視感は置いといてとてもいい若さの表現をしていてその一つ一つの想いや情景がただキラキラと描かれているのではなく、かつて自分も通ってきた決して綺麗だけでは無い鈍く、それでも力強くキラキラと今でも思い出せる学生時代のそれを思い出させ
てくれる
特になんでこんなに理不尽に人はレッテルを貼って自分を見ようともしないクセにほっといてもくれない、そんなに嫌なら関わらないでくれよという感情は痛いほど理解できる
それで避けてた人間関係への対処も出会う人達の温かさで変わっていく自分を私鏡でも見ているかの様に感じられる
特に心境描写は細やかであり、様々な色付けをしていながらとても軽やかでまっすぐと伝えてくれるのがいい
みんな少なくない影をうちに秘めながら少しずつ雨空から曇りになって晴れ渡る綺麗な青空に変わっていく様に描かれている丁寧なストーリーと表現が本当に心地がいい
戻りたくても戻れない過去にじんわりと心地よく浸らせてくれるいい作品
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